【シンガポール就職】就労ビザ、就職事情、求人の探し方などのまとめ

シンガポールで数ヶ月就職(転職)活動をして、現地採用として就職できました。

日本とは異なるシンガポールでの就職(転職)活動について、多くのWebサイトやブログを調べましたので、私もどなたかの参考になればと私が得た情報をまとめました。
ちなみに、私は日本で転職活動をした事がないので、シンガポールが人生初の転職活動でした!

シンガポールでの就職前に知っておくべき事前知識

まずは、シンガポールで転職/就職をする上で、知っておくべき情報である就労ビザと市場状況です。

就労ビザ

日本人がシンガポールで働くには、就労ビザが必要になります!

就労ビザにも色んな種類があるのですが、代表的なものはこの3つです。
このビザの名前は就職活動している間によく聞くことになるので、概要は事前に把握しておいた方がスムーズに話しが進みます。

  1. EP(Employment Pass)・・・上位の役職、専門職向けの就労ビザ
  2. S Pass・・・中位の役職、専門職用の就労ビザ
  3. DP(Dependant’s Pass)+LOC(Letter of Consent)・・・DP保持者(EP保持者の配偶者が取得できる)は、LOCを提出することで労働許可が得られる
    *DPは就労ビザではなく、シンガポールに滞在できるビザ   
    *DPで働けるかは、EP保持者の種別にもよる

実際はもっと多くの種類があったりするのですが、日本人の大部分は上記1(EP),2(S Pass)を取得し、その配偶者がDP+LOCで働くパターンが多いです。
詳細はこちらのWebサイトでのまとめが分かりやすかったです。

私は、EP保持者の配偶者としてDPを既に持ってシンガポールに滞在していますので、上記3の方法で働けることになります。

ビザ取得可否のチェックツール

シンガポール政府は、ビザを取得できるか簡易チェックツール(Self Assessment Tool for Employment/S Pass)を提供しています。

Webサイトで、
 ・労働条件(月額給料、職業)
 ・労働経験
 ・学歴
 ・国籍
などの条件を入力すると、取得できる可能性のあるビザ(EPかS Pass)を教えてくれます。

適当に入力して結果を表示してみると「S Pass取得できる可能性がある」との結果でした。
つまり、私が入力した属性ではEPは取得できないと分かります。

Webサイトにも明記されていますが、あくまで簡易チェックツールであり、ビザを本当に取得できるか何の保証にもなりませんが。

シンガポールの就職(転職)市場の状況

就職活動を通して色んな転職エージェントやシンガポールに滞在する外国人と話していて分かるのは、近年は就労ビザをとるのが難しくなってきている状況です。

増えすぎた外国人労働者の数を抑え、シンガポール人の雇用を確保するための措置として、シンガポール政府は就労ビザの規制を一段と強化している。

詳細は、こちらの記事に書いてありますが、シンガポール政府の方針もあり、各企業は日本人(外国人)ではなく現地シンガポール人を積極採用する方向にむかっています。

そのため、日本人の募集ポジションは少なくなってきています。

例えば、既にシンガポールで働いていた日本人が辞める場合、そのポジションに新たに後任の赴任者や日本人の現地採用をあてるのではく、シンガポール人に置き換えているようです。

また、今までDP保持者は、就労ビザ(EP, S Pass)を取得することなくLOCを提出するだけで働けていましたが、近年は各企業の外国人比率も考慮されるので、LOCを出しても就労が認められないケースもあると聞きました。

というように、シンガポールは以前より働き口を得にくい状況になっています。

このビザの厳格化は年々進んでおり、2018年1月からは配偶者/子供をシンガポールを帯同させられるEPを取得するためには6,000 SGD(約48万円)以上の月額給与が必要になります。
ちなみに、2017年12月までは5,000SGD以上でした。

今後はシンガポールに住む日本人の数も減っていってしまうのではないでしょうか…

注意
上述したシンガポールの就労ビザや市場状況は私が見聞きした範囲の情報ですので、正式な情報はMOM(Ministry of Manpower)のWebサイトで確認するか、シンガポールの転職エージェントさんに確認するのをお勧めします。 

求人情報の収集方法

シンガポールでの就職先を探す代表的方法は4つあります。

  1. 求人Webサイト
  2. 転職エージェント
  3. 企業のホームページ
  4. 知り合いのツテ

1.求人Webサイト

求人情報を探す時に、最も一般的な方法は求人情報を掲載したWebサイトを利用することです。

シンガポールで最もメジャーな求人サイトは、「お役立ちオシゴトサーチ」です。

このWebサイトは、日本人(日本語が喋れる)の募集をメインとしていますので、日本語を活かして日系で働きたいという人はこのWebサイトから多くの求人情報を得られます。

Webページの作りは貧相で心配になりますが、求人情報は毎日30~40件アップされます
(以前出た求人の再掲が多いですが…)

基本的には、日系の転職エージェントが求人情報を載せていますので、詳細情報は担当している転職エージェントへ連絡することになります。
ごく希に、企業が直接求人を載せていることもあります。

他に、日系の会社にこだわらないのであれば、現地で有名な求人サイトとして、

 ・JobStreet
 ・jobsDB
 ・Glassdoor

があります。
ただ、こちらの転職サイトでも日系の会社の求人だと、結局、日系の転職エージェントが情報を載せており、日系の会社が直接求人用Webサイトに情報を載せているのは少ないようです。

一度、JobStreetに記載があった求人に問い合せてみましたが、「シンガポール人を求めている」とのことでしたのでした。。。
日系の会社を探すなら「お役立ちオシゴトサーチ」のみをチェックしておけば良いと思います。

2.転職エージェント

日本では転職時に転職エージェントを利用することが多いですが、シンガポールにも多くの日系転職エージェントがあります。

代表的なエージェントは、お役立ちオシゴトサーチのWebサイトの上部にリンクがあります。

日本でも有名な、リクルート(RGF)やintelligence, JACとといった企業や、個人でやっているエージェントなどがあります。

お役立ちお仕事サーチに載っていない求人も各社のWebサイトにあることもあります。

3.企業のホームページ

シンガポールにある大手企業であれば、自社のホームページに直接求人情報を載せています。

例えばシンガポールにある日系の大手でWebサイトを探してみると、
 Sony Singapore 
   Panasonic Singapore
など見つかります。

現地のシンガポール人を想定した求人だとは思いますが、どうしても応募したい企業があるならこのWebサイトから直接応募してみることもできると思います。

4.知り合いのツテ

初めてシンガポールへ訪れる人は、なかなか知り合いのツテで職を得るのは難しいと思いますが、シンガポールでは友人/親族の紹介で入社することも少なくないようです。

シンガポールで知り合った人には、3回転職したが全て人の紹介だったという人もいました。

また、日本人の集まりがシンガポールで多くありますので(フリーペーパーで参加募集している)、そういった集まりへ参加して就職口を探すという方法もありそうです。
難易度は高いと思いますが。。

次の記事はこちら↓

【シンガポール就職】転職エージェント利用の流れ(登録、面談そして求人情報の紹介)

2017年12月9日