前の記事でTransferWiseの口座開設及びデビットカードの発行についての記事を書きましたが、その後実際に利用してみましたので、その結果をまとめてみました。
Contents
1.Transfer Wiseデビットカードの利用
インドネシアへ行く機会がありましたので、さっそくTransferWiseのデビットカードを利用して、他の支払手段よりお得になるか試してみました。
1.現金の場合
まずは基本的な支払手段として、現金の利用した場合です。
到着したインドネシア側の両替所でのレートを調べてみると、シンガポールドルからインドネシアルピアの交換レートは次のようになっていました。
2.クレジットカードの場合
次に、シンガポールで発行したクレジットカードを利用して、インドネシアで支払いをしてみました。
ちょうど1,000,000IDRの支払をしたところ、クレジットカードの利用明細を確認すると99.82SGDに換算されて支払われているのが分かります。
この明細から、1SGD辺りの為替レートを計算してみると、次のようなレートとなっていました。
3.TransferWiseのデビットカードの場合
そして、TransferWiseのデビットカードを利用してインドネシアで支払をしてみると、TransferWiseの管理画面では次のような為替レートと手数料となっていました。
TransferWiseは、為替レートに中間レートを利用する代わりに手数料が別途加算されます。
SGDからIDRへの両替時の手数料は、計算してみると約0.65%となっているようです。
つまり、私が利用した日での交換レートは次のようになります。
TransferWiseにおけるSGDからの両替手数料は、通貨毎に異なっており主な通貨は表のようまとめられています。
支払方法の比較
上述した3種類の支払方法について、為替レート、手数料、そして仮に現地で6,500,000IDR(約5万円)を利用した場合に必要となる金額をまとめると、下記の表のようになります。
TransferWiseデビットカードは、両替所の利用より5%お得、クレジットカードの利用より2%お得となりました。
為替レート | 手数料 | 6.5M IDR(約5万円)使うと | |
---|---|---|---|
両替所 | 1SGD = 9,700IDR | 為替レートに含む | 670SGD |
クレジットカード | 1SGD = 10,018IDR | 為替レートに含む | 649SGD |
TransferWise | 1SGD = 10,309IDR | 約0.65% | 635SGD |
2.TransferWiseデビットカードで現地ATMから現金引出し
TransferWiseデビットカードは、デビットカードとして支払いを行えるのに加えて、出張や旅行先の現地ATMから現地の現金を手数料無しで引き出すことができます。
なお、引出し手数料は無料でも、当該通貨の口座にお金が入っていない場合はTransferWise内で両替されるので、その両替手数料はかかります。
シンガポールで作成したTransferWiseデビットカードの場合は、30日あたりの無料引出し限度額が350SGD(約28,000円)となっています。
この限度額を超えた分は、2%の手数料がかかってしまうので要注意です。
参考:TransferWise-Hellp
残りの無料で引出可能な金額については、スマホのアプリから確認することもできます。
マレーシアへ訪れた際に、現地のATMで試しに100MYRの現金を引き出してみました。
事前に、TransferWise内で、SGD→MYRへの両替をしていませんでしたので、SGDの口座から金額が引き落とされていました。
引き落とされていた金額(32.98SGD)の内訳は
両替:32.75 SGD × 3.05378 = 100MYR
手数料:32.75SGD × 0.69% = 0.23 SGD
となっています。
TransferWiseのWebサイトには、別途、現地のATMから手数料を課金される可能性があるとの注意書きがありましたが、私が試した時には、追加の手数料は無く、TrasnsferWiseの通貨変換手数料のみで現地のお金を手にすることができました。
まとめ
TransferWiseのデビットカードで支払いをすると、手数料を考慮しても現金/クレジットカードよりお得に支払をできることが分かりました。
また、TransferWiseのお得な両替レートで交換した金額を現地ATMで引き出すこともできました。
日本に一時帰国した時も、シンガポールの銀行口座にあるシンガポールドルを利用する事が多いので、TransferWiseのデビットカードを利用すれば良い為替レートで買い物ができそうです。