買い物した時の料金支払い方法は、シンガポールでも日本と同じように多数の支払い方法が選べます。例えば、マクドナルドだと現金以外にも、下記のような支払いに対応しています。
そして、ドンキですとこちら。
日本でも見慣れたマークもありますが、パッと見ではよく分かりません。
しかしシンガポールでのメジャーな支払方法は決まっていますので、まとめてみました。
Contents
NETS (ネッツ)
シンガポールで最も普及している支払い方法がこのNETS(Network for Electronic Transfers)だと思います。
呼び方のそのまま「ネッツ」といいます。
クレジットカードでの支払いに対応していない小さなお店でも、このNETSでの支払いに対応しているお店は沢山あります。
仕組みとしては簡単に言えばデビットカードの仕組みで、支払いをする度に銀行口座から直接引き落とされます。
銀行で口座を作った時にもらえるキャッシュカードには、このNETSの支払い機能が付いておりカード裏にNETS対応の表記があります。
支払い方法は、支払い時にレジの人に「NETS(ネッツ)」と伝えて渡すと専用端末にカードを挿してくれるので、銀行で設定した暗証番号を入力します。
銀行の利用履歴の明細をみると、NETSと表記されてお金が引き落とされているのが分かります。
ちなみに、NETSには他にも下記のように多くの派生した支払い方法が存在しており、これを知らないと混乱してしまいます。
NETS Cotactless Cards
前述したNETSのように、支払端末にカードを挿入して暗証番号を入力して支払うのでは無く、カードを端末にタッチするだけで支払う仕組みです。暗証番号の入力も不要なので便利です。
カード側に、↓のようなNETS Contactless に対応したカードであるという表示が必要です。
NETS Pay
NETSの支払いをスマホで行うという支払い方法です。
スマホにNETS Payのアプリをダウンロードして、お店のQRコードを読み取ることで支払えるようです。スマホのNFCがついていればスマホをタッチすることでも支払いも可能。
他に上記のNETS Payの一部機能と重複しますが、QRコードを読み取って支払うNETS QRという呼び名の支払い方法もあります。
NETSと名が付く支払い方法は他にも、
・Cash Card
・NETS Contactless CashCard
・vCashCard
などありますが、これらは車を運転時の駐車場代金や道路の通行料金を支払う際に利用するもののようです。
NETS系の支払い端末
そして、↓の端末が複数のNETSの支払い方法に対応している端末です。アイコンを見れば
・NETS
・NETS Contact Less(NETS Pay)
・NETS FlashPay
・NETS QR(NETS Pay)
に対応していることが分かります。
NETS FlashPay(ネッツ フラッシュペイ)
NETS FlashPayも上記のNETS系ですが、大きく異なるのはデビットカードのように使用時に銀行口座から代金が引き落とされるのでなく、事前にお金をチャージしてから使うという点です。
このNETS FlashPayは、電車やバス等の運賃支払いにも利用でき、日本でいうSuicaやPASMOに近い存在です。
セブンイレブンや駅のチケットオフィスで購入で、7SGD(約560円)が既にチャージされた状態で、12SGD(約960円)で購入できます。5SGDは返金されません。
デザインは頻繁に新しいものが出ており、よく有名キャラクターとコラボしたデザインがでています。また、Webサイトからも購入できたりします。
オートチャージの機能もありますが、紛失した時に連絡しても停止されるまで最大48時間かかる可能性があり、その間に利用されてしまった金額は補償されないようなので、ちょっと恐くて使ってないです。
チャージ側のクレジットカードを止める手もありますが、英語で色んな手続きをするのが大変そうで。。
EZ-LINKカード(イージーリンク カード)
EZ-LINKカードもNETS FlashPayと同じくチャージしてから利用する仕組みになっています。
金額はNETS FlashPayと同じく12SGDで購入して、7SGD分が事前チャージされている形になっています。セブンイレブンで購入すると、チャージが5SGDです。
引用:https://www.ezlink.com.sg/get-your-ez-link-card/where-the-cards-are-sold
個人的には、NETS FlashPayとEZ-Link Cardの大きな違いが分かっていません。。ほとんど同じような仕組みで、同じ金額、同じ場所で売っているので。
実際、シンガポールに来た時には、チケットオフィスで「EZ-Link Cardが欲しい」と言って購入したカードが実はEZ-Link Cardではなく、NETS FlashPayだったと数ヶ月後に気づきました。
Pay Wave / Pay Pass
Pay WaveはVISA、Pay PassはMasterCardの非接触式の支払い方法です。
クレジットカードを端末に挿入して暗証番号を押す必要も無く、対応したクレジットカードを端末にタッチすることで、クレジットでの支払いができます。
お店では支払い時に、「Pay Wave」というとどの端末にタッチすれば良いか教えてくれるので、その端末にカードをタッチすれば大丈夫です。
参考:https://www.visa.co.jp/pay-with-visa/featured-technologies/contactless.html
シンガポールでの買い物は、キャッシュバック狙いでクレジットカードを利用しているので、私はほとんどの場合Pay Waveで支払っています。
なお、MasterCardの非接触式の支払方式はPay Passという名称なのですが、シンガポールではVISAの「Pay Wave」という呼び名が一般化されているようです。
支払いをする端末は同じなので、店員もこの2つの違いはあまり意識していないきがします。
(ごくまれに、VISA? MASTER?と聞き返されることがあります。)
PAY Wave / Pay Passの支払い端末
レジの前には沢山の支払い端末が並んでいますが、VISAやMASTER CARDのアイコンとともに、PAY Wave / Pay Passの表記があるので分かりやすいです。
代表的な支払い方法の一覧
シンガポールにおける代表的な支払い方法の4つをまとめると↓の表のようになります。
NETS | NETS FlashPay | EZ-Link | Pay Wave/Pay Pass | |
---|---|---|---|---|
チャージ要否 | – | 必要 | 必要 | – |
支払い方法 | 端末に挿入して暗証番号を入力 | 端末にタッチ | 端末にタッチ | 端末にタッチ |
電車/バス | ー | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 |
購入場所 | 銀行で口座開設 | ・チケットオフィス ・コンビニ 等 |
・チケットオフィス ・コンビニ 等 |
クレジットカードの発行 |
日本でいうと | デビットカード | Suica | Suica | Quick Pay/iD |
まとめ
シンガポールの支払い方法を全てまとめようと思っていましたが多すぎて無理でした。ここに書けていない支払い方法もまだまだ沢山有ります。
支払方法は沢山あるのですが、私はクレジットカードが利用できないホーカー以外では、全てクレジットカード(Pay Wave)での支払をしています。
最近は、電車(MRT)・バスも、クレジットカードで乗れるようになり、さらに便利になりました。
参考記事>>便利!クレジットカードでシンガポールのMRT/バスに乗車できます
技術はどんどん進化しているので、新しいのを積極的に使おうと思わないと取り残されていきますね。