TransferWiseという手数料の安い送金サービスがありますが、シンガポールで新しくデビットカードを発行するサービスを開始しましたので、早速申し込んでみました。
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Transfer Wiseとは
TransferWiseとは、簡単に言えば安価な手数料で海外へ送金できるサービスです。
海外へ送金する際は、今まで高い手数料と時間が掛かっていました。
これを国内送金の仕組みを使って、安い手数料で海外へ送金できるようにしたサービスがTransferWiseです。
この仕組みを聞いたときには、うまく考えたなと関心しました。
こちらの記事に詳しく仕組みが書いてあります。
このTransferWiseの存在は知っていましたが、特に海外送金することが無かったので、アカウントを作っていませんでした。
送金については、将来日本に帰ることになり、シンガポールドルを日本の銀行に送る必要ができたら、その時にまた考えようと思い。
そんな中、2019年10月にTransferWiseが、シンガポールでDebit Cardを発行したとのニュースを見ましたので、試しにTransferWiseの開設とDebit Cardを申し込んでみました。
TransferWise デビットカードとは
TransferWiseは安価な手数料の送金機能が有名ですが、いくつかの国ではデビットカードの発行をしています。
このTrasferWiseデビットカードが、2019年10月からシンガポールで新しく始まったサービスです。現在、このTransferWiseデビットカードが発行できるのは、
- 英国
- 米国
- オーストラリア
- ニュージーランド
- シンガポール
- スイス
- EEA(ギリシャを除く)
の国の居住者だけです。
また、Transfer Wise内の口座に、色んな国の通貨の現金保有しておくことができ、デビットカードで利用したお金はこの口座から引きと落とされます。(引き落とす口座の通貨が無い場合は、自動で両替されるます)
この口座のことを、ボーダレス口座と呼んでおり、50近い通貨を保有しておくことができます。
シンガポールからよく出張や旅行で行くような
- マレーシア
- タイ
- インドネシア
- フィリピン
- ベトナム
の国の通貨は網羅されています。
現在(2019年11月時点)は、47通貨に対応しているようです。
残念ながら、これらの口座にお金を預けておいても利息は発生しないようです。
ですので、シンガポール居住の内は、高い利息のシンガポールの銀行口座に現金は残しておいた方が良いです。
ちなみに、これらのTrasferwise デビットカードやボーダレス口座は、まだ日本では始まっていないサービスです。
そして、このTransferWiseのデビットカードと、ボーダレス口座のメリットは何かというと、
メリット1.中間レートで両替できる
銀行などで両替するときには、両替する場所によって手数料等が含まれるので為替レートが変わってきますが、TransferWiseは中間レートを利用しているので、お得なレートで両替できます。
たとえば、1USDの両替のシミュレーションをしてみると、1USDあたり108.755と他の銀行より、お得なレートになっているのが分かります。
ただし、この中間レートで両替はできますが、TransferWiseを利用しても両替手数料はかかります。
メリット2.現金引き出しが無料
TransferWise デビットカードを使って現地のATMから、手数料無料で現金を引き出すことができます。ただし、30日毎に350SGD(約28,000円)までという制限があり、350SGDを過ぎた分は2%の手数料がかかってしまいます。
この30日はカレンダーの毎月という意味では無く、30日という日数でカウントしているようです。
また、現地ATM側で手数料がかかることはあるようです。
メリット3.デビットカードの停止がアプリからできる
海外のATMを利用するときに怖いのが、カードが出てこないトラブルです。
海外でこのトラブルに合うと、ATM所有の銀行に連絡したりバタバタと出張/旅行中に大変な目にあいます。そのため、私は海外でATMを利用する際には、開店している銀行のATMを利用するようにしてきました。(何か起きてもすぐに、対応してもらうため)
このTransferWiseのデビットカードなら、ATMから出てこないトラブルがあっても、アプリからカードの利用停止が簡単にでき、デビットカードを再発行してもらうこともできます。(再発行手数料がかかるかは、調べても分かりませんでした。)
TransferWiseの口座開設方法
TransferWiseの申込はWebサイトからできます。
TransferWiseのWebサイトへアクセスして、「Get started」をクリック。
メールアドレス、パスワードを入力して「Sing up」をクリック。
TransferWiseの利用目的を選択して、「Continue」をクリック。
(特に利用する機能には影響しない単なるアンケートだと思います。)
名前や住所、電話番号を入力。
そして、二段階認証として、登録した電話番号にSMSが届きますので、その番号を入力。
次に、最初に開設する通貨の口座を指定します。
私はシンガポールドルを中心に利用する想定でしたので、シンガポールドルを設定しました。
他の通貨の口座も後から有効化できます。
デビットカードを発行するか聞かれますので、もちろん「Order your card」をクリックします。(カードの発行手数料は無料です。)
カードの配送先の住所を入力します。
次に身分証の提示が必要となります。
私の場合は、SingPassを設定してありますので、そちらから情報を取得するようにしました。
そして、なぜか、再度の利用目的の入力です。
これで、TransferWiseの開設と、デビットカードの申込みは完了です。
TransferWiseデビットカードの受取り
申込みをした翌日には、早くも申込み内容を確認したというメールと、デビットカードを発送したというメールが届きました。
そして、申込みから5日後には、家のポストにデビットカードが届いていました。
このカード、実際に手に取ってみると、プラスチックの安物のカードという感じでした。。
カードを利用するためには、有効化する必要があります。
TransferWiseにログインして、「Debit card」のメニューから「Activate your card」をクリック。
そして、カード表面(名前の下)に記載されている6桁の数字を入力。
次に、「Reveal your PIN」をクリックすると四桁のコードが表示されるます。
この四桁の数字は、デビットカードを利用する時に利用するので、覚えておく必要があります。といっても、TransferWiseのアプリにログインすれば何時でも確認できますので、メモを取る必要はありません。
カードのステータスが、「Active」になっていれば利用可能です。
TransferWiseへ入金
TransferWiseを開設できたので、早速入金してみました。
入金は、まず「Add money」のボタンをクリックします。
そして入金したい金額を設定。
シンガポールのTransferWiseでは、4種類の入金方法があるようです。
デビットカードやクレジットカードを利用すると、即時で入金できますが手数料が掛かってしまいます。そのため、銀行振込みで入金しました。
手数料 | 所要時間 | |
---|---|---|
銀行送金 | 無料 | 1時間 |
PayNow | 無料 | 1時間 |
Debit Card | 2.65% | 直ぐに |
Credit Card | 2.8% | 直ぐに |
振込み先の口座情報は、上記画面から「Continue to payment」をクリックすれば表示されます。
送金後にちゃんと600SGDが振り込まれました。
新規通貨の口座開設
シンガポールドルの口座は、TransferWiseの口座を開設さる際にオープンしましたが、他の口座も簡単にオープンすることができます。
「Balances」メニューから「Open a balance」をクリック。
そして、開設したい通貨の選択して「Open your IDR balance」をクリック。
直ぐに口座が開設されたと表示されます。
トップ画面に戻ると、インドネシアルピアの口座が利用できるようになっているのが分かります。
まとめ
TransferWiseの口座を開設して、デビットカードの申込みまでしてみました。
口座開設は簡単にできましたし、デビットカードも申込み後5営業日で家に届きました。
このカードを受け取ってから、実際にインドネシアで利用してみましたので、それは次の記事で書きたいと思います。
実際にTransferWiseデビットカードを利用した記事を書きました。